総合研究大学院大学 文化科学研究科 学術交流フォーラム2010

イニシアティブ事業概要

学術交流フォーラム報告書について

 総研大は他の大学と違って、学生が各基盤に置かれているため、私たちと「学校」との一体感が薄いように思われます。学生同士の交流の機会が乏しく、寂しさを覚えることが少なくありません。特に博士課程に入ると、自分の研究室に閉じこもって、勉強に没頭しがちなので、総研大は一体どのような存在であるのか、その一体感をどのように体験できるかが問題となってきます。

 学術交流フォーラムは、そうした意味からも、貴重な交流の場だと言えるでしょう。

 平成23年度の交流フォーラムは、「日本の中の世界、世界の中の日本」というテーマで、京都の国際日本文化研究センターで開催されました。1日目の口頭発表とポスター発表、2日目のシンポジウムとワークショップなど、色々な形式を通して、参加者の交流を深めることができました。従来の形式を踏襲したうえ、新たな試みとして、参加者全員に参加していただけるワークショップを取り入れてみました。「自分の研究を他の人たちとも分けあおう」というのが、今年のフォーラムの目標であり、大きな特徴だったと言えます。

 フォーラムを実施した学生企画委員としましては、それを通して個人の成長も期待できる一方、チームワークの精神も強まってきまして、総研大への帰属感も深く味わうことができました。今回の催しは、学生委員諸氏の豊かな発想と、それを支えていただいた先生方、各基盤間の事務の皆様方の協力のもとに実現したものです。関係者、参加者の皆様に心からお礼を申しあげます。(韓 玲玲)